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2007年 02月 28日
ボーイミーツガールはいつでもすれ違い
![]() MANNEKEN PIS 95年ベルギー 監督―フランク・ヴァン・パッセル 脚本―クリストフ・ディリックス 愛してるって言葉が言えない主人公の男の子ハリー なぜって、愛してると言ったら、 愛してる人たちが死んでしまったのだもの。 12の頃に行った楽しい(ぶっちゃけ彼のご両親失業したらしく 明るくやけっぱちな)ドライブ。 おしっこしたくなったハリー一人を残して、目の前で 両親と弟が不慮の踏切事故で死んでしまう。 愛してるって言ったら、急に不在になった。 感情を出すのが苦手な大人になったハリーは 孤児院から出て、小さなマンションで暮らし レストランの厨房で黙々と働く。 その生活の淡々とした様がとても好ましい。 同じマンションに住む、 路面電車(トラム)の運転手の女の子ジャンヌ、 下品でがさつ、だけれど心の深いところに なにかを持ってる子。 二人はすれ違ってばかり。 好き同士なのに、すれ違いと誤解。 判ってるはずだろうと思い込みも手伝って、 うまくいかないの。 ああ、もうもう。 内気なハリー、それでもジャンヌのために頑張ってる。 彼女のために作るチキン・ポット・パイ! (家族との最後のドライブでもお母さんが持っていったはず) とてもおいしそうです。 ジャンヌが一目ぼれしたキンキラのヒールの高い靴をプレゼント! 彼女のためにトラウマあるであろう車さえ買う。 二人をやれやれと見守る大家のドゥニーズは 若い日に恋人を突然失っている。 ダンスホールに出かけたドゥニーズの恋人は V2ミサイルにより帰って来れなかった。 よく思うのだけれど、傷付いたせいで 頑なで厳しく意固地になる人と、 深い愛情を持てる人とあると思うの。 彼女は後者なの。 この映画は優しく不器用な人々のスケッチだけど、 ハリーとジャンヌに最後に突然襲ってくる出来事が 胸を激しく殴打した。 昔見た後、カタルシスがどうにも収まらず 一週間位ぼーっとしてしまった。 最後のハリーの無邪気な笑い声とトラムから見る風景の 明るさに、泣きながら安堵を覚えた。 あたしも今夜は あの子のためにチキン・ポット・パイを作るとします。 by o_noga | 2007-02-28 11:18 | 映画
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